【閲覧注意】30代おっさんが描く厨二自作小説【其の一】
誰にも語られる事のない勇者の物語
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- 不思議な出会いがありました----
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入道雲が浮かび耳が忙しく鳴る正午
僕はふと、鳥居の前にいる事に気が付いた
周りを見ると、いつも通る公園の裏道辺りだろうか
こんな所があったのかと思うのも束の間、言い様のない恐怖心と好奇心が沸き立ち鬩ぎ合って、心が揺らめく
そう立ち尽くしていると、フッと黒い影が目の端に映った
瞬間、強烈な何かが琴線に触れる
何か懐かしいような、、、何かが揺蕩う心の波紋を大きくしていく
フラリと鳥居に足が向かう
一歩踏み入れると元には戻れないと、脳裏に浮かんだのは、もうすでに三歩進んだ後だった
肉体が精神に制御されないまま、僕は黒い影を追って進んだ
幾ばく歩いただろうか…
少し開けた所に小さな小屋が見え、縁側にはブラッキーが香箱座りしていた
なるほど…あの黒い影はブラッキーか…
そして、特性は『シンクロ』
どうりで得も言われぬ何かが琴線に触れたわけだ
そして、この時点でようやく恐怖がへその辺りから湧いてきた
現実世界にポケモンが居るわけない
元の道を戻ろうと振り返ると道がない
生垣に変わっている
ぁあ、これは夢かと諦めに似た覚悟を決めて、不思議そうにこちらを眺めるブラッキーに近寄った
…続く?